お正月くらいは、家族にごちそうを用意したい。とはいえ、普段の食費まで大幅にオーバーするのは困る――そんな子育て家庭に向けて、お正月の食費を無理なく節約する方法をまとめました。
年末のスーパーには、普段より高価なかまぼこや肉、刺身が並びます。「せっかくだから」と次々にかごへ入れていると、会計が2万円、3万円と膨らみがちです。さらに、食べ切れずに余らせてしまえば、せっかく購入した食材が食品ロスになってしまいます。
大切なのは、お正月らしさを削ることではありません。家族が本当に食べたい料理を選び、購入する時期と量を決めることです。この記事では、家族5人で12月29日から1月3日まで過ごす場合の献立と買い物額を試算し、予算1万円・1万5,000円・2万円の違いも比較します。価格は地域や店舗によって異なりますが、予算を決める際の目安としてお役立てください。
お正月の食費を節約する基本は「特別費」を先に決めること

まずは、お正月用の食費を普段の食費と分けましょう。予算が曖昧なまま買い物へ行くと、「年に一度だから」という理由で、予定外の商品まで購入しやすくなるからです。
おすすめは、予算を次の3項目に分ける方法です。
* 年越しそばや三が日の主食
* おせち、刺身、肉などのごちそう
* お菓子、飲み物、果物
たとえば総予算が1万5,000円なら、主食3,000円、ごちそう9,000円、嗜好品3,000円が目安です。お酒を飲む家庭では、食費と別枠にしておくと残額が分かりやすくなります。
また、おせちを一式そろえる必要もありません。家族が黒豆を食べないなら買わず、好きな伊達巻きや栗きんとんだけを用意します。「食べたい品を少量ずつ」が、満足度を落とさずに節約する近道です。
家族5人・6日間のお正月献立と購入金額
ここでは、家にある調味料を活用し、12月29日から1月3日までを1万5,000円前後で過ごす献立例を紹介します。毎食を豪華にするのではなく、大みそかと元日に予算を集中させるのがポイントです。
12月29日から1月3日までの献立例
* 12月29日:豚こま焼きそば、わかめスープ
* 12月30日:鶏団子と白菜の鍋、締めのうどん
* 12月31日:年越しそば、野菜と鶏肉の天ぷら
* 1月1日:好きな品だけのワンプレートおせち、雑煮
* 1月2日:ちらし寿司、照り焼きチキン、すまし汁
* 1月3日:残った具材のうどん、煮物の炊き込みご飯
29日と30日は、焼きそばや鍋など、安く作れて野菜も取れる料理にします。鍋に使う白菜、にんじん、鶏肉は、雑煮やうどんにも使えるため、無駄なく使い回せます。1月3日をあらかじめ「残り物を食べ切る日」にしておけば、予定外の外食や総菜の購入も防げます。
購入品と金額の目安
* 米・そば・うどん・餅:3,000円
* 鶏肉・豚こま肉・卵・少量の刺身:4,000円
* 白菜・大根・にんじん・ねぎ・きのこ類:2,500円
* 伊達巻き・かまぼこ・黒豆など:3,000円
* 果物・お菓子・飲み物:2,500円
合計は1万5,000円です。米や餅の在庫があれば、その分の予算を刺身や肉へ回せます。一方、飲み物やお菓子が増えやすい家庭は、最初に2,500円分だけ購入し、買い足さないルールを決めておきましょう。
予算1万円・1万5,000円・2万円では何が違う?
予算1万円は普段の料理にお正月感を足す
1万円に抑えるなら、刺身やカニなどの高級食材は無理に買わず、雑煮、年越しそば、好きなおせち2~3品に絞ります。鶏むね肉、豚こま肉、卵、豆腐を中心にして、鍋やちらし寿司で華やかさを演出しましょう。赤・黄・緑の食材を彩りよく盛り付けるだけでも、食卓が明るく見えます。
予算1万5,000円は節約とごちそうのバランス型
1万5,000円あれば、少量の刺身や市販のおせちを加えながら、普段の食事も無理なく用意できます。家族5人では、最も実践しやすい予算です。刺身は大皿で出すよりも、ちらし寿司の具にすると、少量でも家族全員で楽しめます。
予算2万円は食べたいものを一つ豪華にする
2万円なら、1万5,000円の内容に5,000円分の楽しみを加えられます。ただし、カニ、牛肉、刺身をすべて購入するのではなく、家族で相談して一つに決めましょう。「元日はすき焼き」のように主役を決めると、満足感を得ながら予算を守れます。
全部手作り・一部手作り・市販品中心を比較
家族5人分のお正月料理を用意する場合の、おおよその比較は次のとおりです。
* 全部手作り:食費7,000~1万円、調理6~8時間
* 一部手作り:食費1万~1万5,000円、調理3~4時間
* 市販品中心:食費1万6,000~2万5,000円、調理1時間以内
最も安いのは全部手作りですが、忙しい家庭にとっては大きな負担になります。疲れて総菜や外食を追加してしまえば、かえって高くなることもあります。
おすすめは、煮物、なます、雑煮など、作り慣れた料理だけを手作りし、伊達巻き、黒豆、かまぼこには市販品を選ぶ方法です。「手作りすれば安いか」だけでなく、準備や後片付けにかかる時間も含めて判断しましょう。
年末価格を避ける買い物スケジュール
- 12月20日頃までに、乾物、そば、餅、調味料を確認します。
- 12月24日頃までに、賞味期限を確認してかまぼこや日持ちする食品を購入します。
- 肉は通常価格の時に買い、1回分ずつ冷凍します。
- 12月28日以降は、刺身や葉物など鮮度を優先する食品だけを買います。
- 31日の値引き品は、当日か翌日に食べ切れる量だけ選びます。
閉店前の値引き品はお得ですが、必要な商品が残っているとは限りません。値引きを待った結果、別の高い商品を購入してしまうこともあります。必需品は早めに確保し、値引き品は追加の楽しみ程度に考えましょう。
余ったお正月料理は翌日の献立へ変える
以前、わが家では「足りないよりは多いほうが安心」と考え、刺身、かまぼこ、餅、煮物を買いすぎてしまい、三が日を過ぎても冷蔵庫に残っていました。原因は、料理ごとに必要な量を決めず、売り場で次々に追加していたことです。
現在は、購入する時点で翌日の使い道まで決めています。
* 刺身:当日中に漬けにして、翌日の漬け丼へ
* かまぼこ:細切りにして、うどんやチャーハンへ
* 餅:一つずつ包んで冷凍し、餅ピザや汁物へ
* 煮物:細かく刻み、炊き込みご飯やカレーへ
生ものは表示された保存方法と期限を守り、色やにおいに少しでも不安がある場合は食べないでください。リメイクを予定していても、食べ切れない量を買わないことが第一です。
食費を整えると、お正月をもっと気楽に楽しめる
食費の上限と献立が決まっていれば、スーパーで高価な商品を目にしても迷いにくくなります。料理の作りすぎも減り、三が日が終わった後に「使いすぎた」と落ち込まずに済みます。
節約とは、ごちそうを我慢することではありません。家族が楽しみにしている料理に予算を集中させ、満足度の低い買い物を減らすことです。準備に追われる時間が短くなれば、家族とゆっくり食卓を囲む余裕も生まれます。
まとめ|まずは家族が食べたい料理を3つ決めよう
お正月の食費を節約するポイントは、次の5つです。
* 先に総予算を決める
* 豪華にする日と普段どおりの日を分ける
* おせちは好きな品だけ買う
* 手作りと市販品を無理なく組み合わせる
* 余った食材の翌日メニューを決めておく
今日からできる最初の一歩は、家族に「お正月に絶対食べたいもの」を一つずつ聞くことです。その中から主役となる料理を3つ選び、残りの献立を鍋、うどん、炊き込みご飯などへつなげてみてください。予算内でも、おいしく満足できるお正月は十分につくれます。




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